ファンに宛てた手紙より

DEAR みんなへ

こうやって手紙を書くのはちょっぴり照れくさいですね…何から書こうかな…。
話したい思い出、伝えたいコト、たっくさんありすぎて迷うなぁ…。
デビュー前はマクドナルドでバイトしてた私が
こうやって沢山の人の前で歌ったり踊ったり…
今でも夢物語のように思うコトがあります。
でも10年歩いてきたんですね…。
胸をはっていうコトではないけれど私はあきっぽい性格です。
でも、そんな私がずっと歌い続けてこられたのは歌うコトが大好きだから
そして、皆さんと一緒に笑ってこれたからです。
そばにいてくれたみんなのお陰です。
ありがとう。
2008年5月27日
きょうという大切な記念日をみんなと過ごせて本当に本当に幸せです。
みんなは10年間一緒に歩いてくれた大切な仲間。
これからもっともっと私達の大切な記念日を作って
いっぱいいっぱい一緒に笑いましょう!
みんなといられるコトがケメ子の幸せです

本当にどうもありがとう
              With LOVE

              保田圭
これは2008年5月27日に開催された勤続10周年記念イベントの参加者に
やすすが自分の想いを綴ってファンに手渡してくれた手紙です。
やすすの優しさがストレートに表現された素直な文章ですね

安倍なつみエッセイ「ALBUM1998-2003」より

なっちもカオリも素直になれなかったというのかな。
そういうのが、もちろんメンバーにも伝わっているんだろうなって
思ったし。
したらね。圭ちゃんてスゴイの、圭ちゃんの卒業が決まってね・・・・・
なっちにね、ライブのリハーサルのときに、圭ちゃんがぱぱって
近寄ってきて、突然こう言ったの。
「わたしが卒業する前に最後にひとつだけお願い聞いて」って。
なっち、なに言い出すんだぁ!?って思ってさ。
圭ちゃんはね。カオリとちゃんと話してほしいって。
カオリも実はなっちと同じ様に、なんかタイミング探してたんだって
でもカオリもそういうの自分から口に出せないコだからって。
あっ、そうか・・・・・そうだったのかぁって。
それから何日かたってある番組の本番前にね、
圭ちゃんがカオリをつれてきて、なんだかドキドキしちゃってさぁ。
もう、ふたりともなんかスッゴク照れくさくってさ。
「ほんとうは早くこうしたかったね。ごめんね」
なんてお互い、正直なキモチを話してさ。
なんかうるん。ってきちゃって・・・・・。
「照れるね」「うん、照れるよね」って言いながらも、
「がんばろうね!」って握手してさ。
・・・・・あぁー、やっと胸のつかえがとれたーって、
もうホント嬉くって嬉しくって。
(中略)
もう、圭ちゃんには感謝カンシャ。
圭ちゃんはね、そういう人なの。おっきな人なの。
悔しいとかね、なんだろ、負けたくないとか、
そういう熱い思いは人一倍うちに秘めてると思うのね。
でも、なんかどーんとしてる。人間だから、機嫌悪くなっちゃったり、
疲れてるときだってあったりするのに、
そういう感情を表に吐き出したりしないの。
コトバ少なくても、なっちに目で語ってくれるっていうのかな・・・・・。
大事なポイントポイントで。
本番とかね。顔合わせると、言わないよ・・・・・
圭ちゃんは口に出さないけど
「なっち、いくよー!」って光線出してくれる。
なんかわかるもん、そういう圭ちゃんのあったかいおっきさ。
なっちがカオリとケンカをして、しばらく冷戦状態になっている事を
知ったヤスが、二人の仲を取り持った話なのですが、このエピソードから
圭ちゃんがいかに大きな存在だったのかが分かりますね
圭ちゃんはなっちに、
( `.∀´)<卒業する前に最後にひとつだけお願いをきいて、
カオリとちゃんと話して欲しい

と、お願いをしています。
どうしても自分のいる間に仲直りをしてもらいたかったんだね
いつもメンバーの状態を気にかけてくれる圭ちゃんは、
しっかり者の優しいお母さんなんだよ

モー娘。元マネージャー和田薫の発言

保田だって最初入った頃は、すごい俺のこと怖がってたけどさあ、
今じゃどっかマッサージルームはないかって言ってくるわけ(笑)
まあ、こういうふうになれればいいな、と俺は思ってるんだけどね
どっかいいマッサージ知りませんかっていう(笑)
ま、だからそれには、俺はもうやっぱ保田とかこう、
結構認めてる感じ?

この前もね、保田からね、メールが来てたのね
で、たまたま、タイトルがね、『スタート』って書いてあったのね
『スタート』って、なにをスタートすんだって思ったら、まあ要はね、
保田ってほら、話すのが下手だったの、
ずーっとね。テレビなんかでも、いっつも、いっちばんこう、
話せない状況っていうのかな
で、俺なんかもよく、もう、「もう保田、話すのあきらめろ」って、
言ったりしたことがあるぐらい、ね(笑)

で、俺さあ、ラジオで、なんかね、保田に「がんばれ」みたいなことを
言ったらしいのよ
この番組で言ったのか、保田んとこの番組行ったときに言ったのか
忘れたけど「覚えてますか」って書いてあって、
覚えてないんだけど(笑)
ね、けど……うん、うん……
あ、縁の下の力持ちだっていうことを言ったのかな
で、それを、その、すごく、励ましになったと、そんときの言葉が
で、この前『うたばん』に行ったときに、貴さんが、
すごくいじってくれたと。
んで、すごくしゃべれたんだっていうことで、なんか、要するに
「トークもこれからあたし、がんばりますよ」というね
だから保田、入って約・・・2年ぐらいかな、2年ぐらいだけど、
まったくトークっていうのは得意じゃなかったりとかしてたところが、
またさあ、その2年間、なんとかしようっていうところでさ、
それでさ、タイトルが、「これから『スタート』しますから」っていうね
その「やっとなんとなく見えたんです」っていうね
でもこの2年間、もうどっかであきらめてたとしたら、
そういうふうにはスタートは切れなかったはずなのよ。

でもこれが・・・と言いながらさ、保田、べつにさあ、
プッチモニの番組行ったらベラベラベラベラしゃべってるし、
しゃべれないわけじゃないんだよ
そうじゃなくて、やっとでも、これから先もっといけそうなんですよ
っていうことを、今も言ってきた。

だからほら、今さあ、たとえばモーニングとかプッチモニっていえば、
そこそこ売れてるからさあ、「もういいのよ、あたしは」と
思うこともできるんだけれども、そうじゃない気持ちで、
「これからスタートだ」ってまだ言ってる保田っていうのは
これちょっとね、やっぱ、マッサージ屋教えようかなって感じ?
でしたね(笑)
そういう気持ちになれるっていう?うん、うん。そこはね、やっぱね、
強いなあと思うのね。
苦手な喋りで努力したからこそ今のダーコがあるわけです。
モーに入社した当初は全く喋れず、一人悩んでたと思うんですよ
( `.∀´)<私は暗いですかー
なんて名言も飛び出すくらいだからね
その一言で会場が大爆笑しても、
( `.∀´)<どうしてだろ?
って母さんに相談するあたりはダーコらしいけどね
苦手なトークを克服して、今の様にキャラを確立したのは、
本人の努力があればだね
「出来ないと決めつけないこと」

ずっとトークが苦手だったんですよ、私。
どうしても思うようにしゃべれなくって、そのことで泣きながら
裕ちゃんとケンカしたこともありました。
コンサート終わった後なんですけど、みんなで反省会してて
そのとき、MCのことで裕ちゃんにいろいろ指摘されて
くやしくてつい泣きましたね。裕ちゃんとかカオリとか、
しゃべれる人が羨ましかった。

そもそもトークについては、マネージャーさんに怒られ
続けてたんです。
デビューしてからずーっと、2年ぐらい(苦笑)
「保田はもう、トークあきらめろ」と言われたこともありましたね
自分でも「私はしゃべり、無理かなー」って
トークのおもしろいメンバーは他にもいるし、自分は歌一本で、
歌で自分を表現できればそれでいいのかな・・・
と思った次期もありました。
でも、しゃべれるに越したことはないじゃないですか
だから、うん、気持ちのどっかで完全には諦めてなかったです。

トークがやれるようになってきた最初のきっかけは、プッチモニです。
市井もプッチモニになってから前へ前へ出れたし、
それに引っ張られて私も「がんばるぞ」って気持ちになれて。
とにかくプッチモニという新しい自分の居場所を作ってもらえた
というのは、すごい励みになりました。
私と市井、タンポポを落選してるし(笑)

次のきっかけは市井の卒業ですね
彼女に頼っている部分がすごく大きかったんで・・・
私がうまく喋れなくても、彼女がフォローしてくれたから。
そこに甘えてた。
で、市井が抜けたら、あとはもう、
「自分と後藤でしっかりやっていかないと」って。
その後、吉澤が加わったんですけど、後藤も吉澤もそんなに
自分からポンポンしゃべる子じゃないんでね。
2人ともちょっと天然ボケだし(笑)
「こりゃ、私がリードしていかなきゃマズイな」と。
そういうことがあって少しずつ、話せるようになってきました。
周りが見えるようになりましたね
トークの時、こういう時は入ってよくて、こういう時は
入るべきじゃないとか。、状況が読めるようになってきた。
別にウケを狙おうとかじゃなくて、自然体で喋れたらいいかなと
思ってます。
ボケも突っ込みもモーニング娘。にはちゃんといるんで。

髪をショートにした理由ですか?
いや、別に心境の変化とかそういうのじゃないですよ
私、髪型あきっぽくて、すぐ変えたくなるんです。
で、いろいろ変えるんですけど、なんか自分的に
「これじゃないなー」って、しっくりこなくて。
実はプッチモニ結成の時、つんくさんから
「お前ショートカットにしてみたら?」って言われたですよ
だけどその時、私は「イヤです」って言って。
「私ショートカットは似合わないから」って。
小さい頃からずーっと親に、
「おまえはショートカットは似合わないから、長いままでいなさい」
って言われ続けてたんです。
それで自分で「ショートカットは似合わない」って思い込んでた。
けど、いろんなヘアメイクさんに
「圭ちゃんショートの方がいいんじゃない?」っていわれて。
「じゃあ、ちょっと一度切ってみようかな」と。
そしたら、うん、なんかまわりからも「似合うね」って
言ってもらってます(笑)

なんていうのかな、可能性って人それぞれ違うとは思うんですけど、
やっぱりあきらめたらそこで止まっちゃいますよね
ハナから「できない」ときめつけないことが大切かな


今はもう、あせりとかはありません
ちょっとずつちょっとずつ、ほんとうに
一人でも二人でもいいんで、徐々にファンの人が増えて
くれればいいかなぁって

やっとこれから、ようやく、先が見えてきた感じですかね、
なんとなくだけど。

これからが本当の私のスタートだと思ってがんばります。

花束を キラキラさせる かすみ草
                            保田圭

必ず花束には入ってるんですけど、でも主役にはなれないお花で
でもやっぱり主役にはなれないんだけれども、
ちゃんとバラのまわりにないと花束にならない
そういうすごく大事なお花
だなと思って…
でも私が書きたかったのは、これ人間関係でもそうだなぁ
っていう意味で書きたかったんです。
なんかこう人間でもこういうことがあるよなっていう…

俳優さんとかだったら〜主役はいるけれども、
悪役がいなかったらドラマにはならない…
とか、なんかそういう、
主役だけじゃないんだよっていうみんながいて成り立つ…
会社でもそうだし、社長さんがいても、
現場で動いてくれるサラリーマンの人がいなければ成り立たない、
OLさんがいなければ成り立たないんだよぉっていう、
なんか、そういう意味かな…
自分の役割を理解して、しっかりとした考えを持っている圭ちゃん。
ダーコは地味な存在で脇役に回る事が多くなると思うんだけど、
脇も重要な役割であるのは間違いないわけだからね
人それぞれの役割があって、脇役は劣るとか、必要無いとか、
そんな単純なもんじゃないと思うのです。
お圭さんのモームスにおける役割は、かすみ草かもしれないけど、
周りの薔薇を輝かせる重要な花なんですよ
決して、薔薇>かすみ草ではないのですから・・・

――みなさんにとっての宝物を教えてください。
高橋:家族ですね
新垣:メンバーとか
保田:私もそうですね。家族や友達、メンバーとか。
支えてくれる人たち・・・ですよね
離れてわかるありがたさとかもあるもん
友達みんなでちょっとずつお金を出し合って買ってくれた指輪を
今してるんですけど、“いつもいっしょだよ”って。
胸が温かくなりますよね。


高橋:私も家族の大切さが、本当に身に染みてるところですね
新垣:いちばん大切なものって言ったら、他に浮かばないですね

――メンバーのここが大切ってところを教えてください。
保田:お豆(新垣)のしっかりものなところ。
つんく♂さんも「あいつがいると心強いな」って言っているくらい!

高橋:5期メンバーの中でも、いちばん前向きでしっかりもので、
頼れます。
保田:高橋は頑張り屋さんなところ。ダンスも人一倍頑張っているし
外から見ていても目立つくらい。いつも頑張ってるよなぁって

新垣:そうですね。それに私は悩みを聞いてもらったりしてますね

――では、二人から見た圭ちゃんは?
新垣:保田さんは憧れです。全部憧れなんです。
高橋:保田さんはとっても優しくて、頼りになるんです。
でも5月に卒業するんだなぁって思うと・・・(涙)

――圭ちゃん、すごく慕われてるみたいで、うれしいよね
保田:うん、でもこんなふうに仲良くなるのに、
結構時間が掛かったんですよ。
やっと最近、怖がらずに5期メンバーが寄ってきてくれるから、
嬉しいんですよね。


――前にそんなこと言ってたよね。
新垣:でも、保田さんはいつも私達のことみていてくれて。 
少し元気がないだけでも「どうしたの?」って言ってくれるんです。

――でも、こんな彼女達の思いは最高の宝物だね
保田:うん。本当に嬉しいですね
高橋:何も言わなくても、保田さんはいつもわかってくれて。
何でも相談に乗ってくれるんです。
新垣:気づいてくれるんです。ひとりで悩んでいても、
絶対に保田さんが駆けつけてくれて。

――ふたりにとっては本当に大切な仲間なんだね
この曲で圭ちゃんとの宝物になるような思い出を作ろうね
高橋&新垣:はい!
保田:そうですね。思いっきり楽しもうと思います!
年齢差もあり、5期メンとはあまり接点が無いと思われていた
ダーヤスですが、ヤスの優しさはちゃんと伝わっていたんだね
何も言わなくても、しっかりと気にかけてくれて、
悩みがあれば相談に乗ってくれる、
頼りになる「いいお母さん」なんだと思います。
ヤスは見た感じが怖い人っていうイメージがあると思う
だから最初は近寄りにくい感じだったかもしれないけど、
お圭さんの優しさに触れて、イメージが一変したのかもしれませんね